講習会・セミナー開催レポート
各地で開催いたしました講習会・セミナーの模様をご紹介いたします。
■「身近な事例を映像で見ながら考える
『コミュニケーションと個人情報保護』セミナー」
11月15日牛込箪笥区民ホールにおいて、新宿区との共催によるセミナー「コミュニケーションと個人情報保護」を開催いたしました。
このセミナーの主旨は、「生活に身近な医療・介護において、個人情報の有用性に配慮しながら個人の権利や利益を保護するためにはどのようなことが必要か、セミナー参加者と医療従事者が一緒になって考えよう」というものです。
当日は、主催者を代表しての中山弘子新宿区長の開会挨拶に続き、当センター理事長・人見祐「個人情報保護の背景と概要」、元大阪地裁判事・稲葉一人氏「医療個人情報の保護と共有」の二つの講演、そして平澤精一氏(新宿区医師会庶務理事)、高梨一雄氏(新宿区医師会健康センター担当理事)、米山和伸氏(新宿区歯科医師会総務理事)三氏を加えたパネルディスカッションを行いました。
後援をいただいた新宿区医師会や東京都新宿区歯科医師会の医師の方々、医療従事者や熱心な一般区民の皆さんの参加によって充実したセミナーとなり、大きな成果をあげることができました。
セミナー開催概要はこちら(PDF)からご覧ください。
<アンケートから>
Q:事業者に対して不安や不信を感じたのは具体的にどのような
事例ですか?
Α:電話番号を公にしていないのに、商品購入の案内や、勧誘の
電話を何度も受けた事があり不安を感じた。
Α:~学校出身ですよね、などと必要性を感じない質問をまじえた
TELがある。
Α:チラシやパンフレットが郵送されてくる。
Α:物を購入するときに生年月日や年令などを書かされる場合が
ある。
Α:デパートなどで、年収金額の欄に丸をつける処があり、資産
(家屋が自家か借家など)も書かされた。
Α:学校の名簿を見てのTEL営業。
Α:入学前とか成人前になるとたくさんのダイレクトメールが届くので
不信感がつのる。
Α:自分の情報をどのように管理しているのか、どのように利用して
いるのか具体的に知りたい。
Α:病院に患者さんの入院中の病状をたずねたら、本人からも家族
からも同意があったのに親族以外には答えられないと言われた。
医療的な内容は家族を経由するとよくわからないことが多いので
直接教えて欲しいし、わかりやすく説明して欲しい。
Α:近所の友人や知人から「あの人最近見ないけど、入院しているの」
などと聞かれることがある。独居の高齢者の場合は判断に困って
いる。
Α:インターネットの通販を利用した際、必要のない情報(生年月日
や家族構成など)を求められた。そのときに事実と違う情報を
提供したら、その後、まったく覚えのない会社から提供したウソ
情報をもとにした勧誘ハガキが届き、情報が流出しているなと
感じた。